「富士通ってパソコンを作っている会社じゃないの?」「Uvance(ユーバンス)って何?」「ジョブ型採用で一律初任給廃止って文系でも入れる?」「Work Life Shiftというのはどんな働き方?」
そんな疑問をお持ちではないでしょうか。
この記事では、富士通株式会社の企業概要・事業内容・平均年収・福利厚生・働き方・社風を、公式コーポレートサイト・採用サイト・有価証券報告書・IR資料・公式プレスリリースをもとに徹底解説します。口コミサイトや個人ブログの情報は一切使用せず、富士通が公式に発信している情報のみを根拠としているため、転職・就職の判断材料として安心してご活用ください。
会社基本情報まとめ

会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 社名 | 富士通株式会社(Fujitsu Limited) |
| 設立 | 1935年6月20日 |
| 代表取締役社長兼CEO | 時田 隆仁 |
| 本店所在地 | 〒211-8588 神奈川県川崎市中原区上小田中4-1-1 |
| 資本金 | 3,256億円(2025年3月31日現在) |
| 上場 | 東証プライム市場・名証(証券コード:6702) |
| 連結従業員数 | 113,000人(2025年3月31日現在) |
| 平均年齢(単体) | 43.1歳(2025年3月期有価証券報告書) |
| 平均勤続年数(単体) | 18.2年(2025年3月期有価証券報告書) |
| 事業内容 | サービスソリューション・ハードウェアソリューション・ユビキタスソリューション |
| R&D投資額 | 1,012億円(2025年3月31日現在) |
1935年に設立された富士通は、長年「パソコンや携帯電話を作るメーカー」として知られてきましたが、現在は「テクノロジーとイノベーションによって社会全体へのインパクトをプラスにする(ネットポジティブ)テクノロジーカンパニー」への転換を推進しています。公式サイトでは「大規模かつ先進的なシステムを構築してきた高い技術力と豊富な実績によって、ITサービスで日本シェアNo.1、グローバルでも上位のシェアを占めています」(IDC Japan 2024年実績)と示されており、今やSIer・ITサービス企業としての側面が主軸です。
出典:企業情報|富士通公式サイト、プロフィール|富士通公式サイト
パーパス・ビジョン・Fujitsu Way
パーパス(存在意義):「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」
このパーパスは「Fujitsu Way」を構成する3要素(パーパス・バリューズ・ビジョン)の核心として、世界中の富士通社員が力を合わせて日々の仕事をする意義を示しています。富士通は「すべての企業活動をこのパーパス実現のための活動」として取り組んでいます。
ビジョン:「デジタルサービスによってネットポジティブを実現するテクノロジーカンパニーになる」
バリューズ(大切にする価値観):「挑戦・信頼・共感」
富士通はパーパス・ビジョンに加え、Fujitsu Way共通の行動規範として「挑戦」「信頼」「共感」の3つのバリューズを全世界のグループ社員が共有しています。社員評価制度「Connect」でもこの3つのバリューズの体現度が評価の軸の一つになっています。
主な事業内容
富士通は「世界をリードするDXパートナー」として、以下の事業セグメントで展開しています。
| セグメント | 売上比率(2025年3月期) | 主な内容 |
|---|---|---|
| サービスソリューション | 約62% | コンサルティング・クラウド・システムインテグレーション(SI)・ソフトウェア・BPO(業務プロセスアウトソーシング)。Fujitsu Uvanceを中核とする次世代DXサービス |
| ハードウェアソリューション | 約30% | UNIXサーバ・基幹IAサーバ・PCサーバ・ストレージ・メインフレーム・フロントテクノロジー等。2024年4月にサーバ・ストレージ事業を分社化し「エフサステクノロジーズ株式会社」を設立 |
| ユビキタスソリューション | 約7% | PC・携帯端末等のデバイス事業 |
Fujitsu Uvance(ユーバンス)—富士通の中核成長事業
「Fujitsu Uvance」は富士通の次世代成長事業のブランドです。有価証券報告書(2025年3月期)によると、2024年度(2025年3月期)のFujitsu Uvanceの売上収益は4,828億円(前年比+31%)と当初計画の4,500億円を上回りました。Uvanceは「Horizontal(テクノロジー基盤)」と「Vertical(クロスインダストリーの課題解決)」の2領域で構成されており、Vertical領域の比率が2023年度の32%から36%に拡大しています。
また、富士通は日本語に特化した企業向け大規模言語モデル「Takane(タカネ)」をカナダのCohere Inc.と共同開発し、AIプラットフォーム「Fujitsu Kozuchi」のラインナップとして提供を開始しています(2024年7月発表)。
業績(IR・有価証券報告書より)
| 指標 | 2025年3月期(連結) | 前年比 |
|---|---|---|
| 売上収益 | 3兆5,501億円 | +2.1% |
| 営業利益 | 2,650億円 | +77.5%(大幅増益) |
| Fujitsu Uvance 売上収益 | 4,828億円 | +31%(計画超過) |
| R&D投資額 | 1,012億円 | — |
年収・給与体系

平均年収(有価証券報告書より)
富士通株式会社は東証プライム上場企業のため、有価証券報告書にて平均年間給与を開示しています。
| 年度 | 平均年間給与(単体) | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
|---|---|---|---|
| 2025年3月期 | 929万円 | 43.1歳 | 18.2年 |
| 2024年3月期 | 965万円 | 43.6歳 | — |
| 2019年3月期 | 798万円 | — | — |
2019年から2025年にかけて約20%の年収上昇があり、「従業員の待遇改善に積極的に取り組んでいる」姿勢が数値に表れています。特に2023年4月には国内社員を対象に月額賃金を平均10%引き上げる賃上げを実施しました(公式プレスリリースより)。
給与制度:ジョブ型人材マネジメント(FUJITSU Level制度)
富士通では「ジョブ型人材マネジメント」に基づく処遇制度を採用しています。グローバル共通の基準で職責を格付けする「FUJITSU Level(FL)」制度が軸です。
| FUJITSU Level | 目安 |
|---|---|
| FL7(新卒入社1年目) | 基本給28.4万円前後(公式採用情報より) |
| FL9 | 基本給31〜35万円前後 |
| FL10 | 基本給40〜45万円前後 |
| FL15以下 | 評価に基づく賞与を支給 |
| VP・SVP以上 | 単年度・中長期業績目標達成に基づくインセンティブ報酬 |
- 賞与:年2回(6月・12月)。評価(「Connect」制度)に基づきFUJITSU Levelに応じて決定
- 昇給:年1回(FUJITSU Levelの昇格に連動)
2026年度からの一律初任給廃止(公式プレスリリース・日経クロステックより)
富士通は2024年6月に「2026年度入社の新卒採用から一律の初任給を廃止し、ジョブ型雇用を本格導入する」と発表しました。主なポイントは次のとおりです。
- 2026年度以降の新卒大半の月給見込み:315,000円〜385,000円
- 初任給に上限はなく、40万円を超えるケースも想定
- 処遇は学生時代の研究成果・学外活動・インターンでの活躍ぶりを判断材料に決定
- 残業代・手当は別途支給
- 高度な専門性を有する方は年収約1,000万円程度になることも想定
富士通の公式プレスリリースでは「単に初任給水準の議論ではなく、若手社員により専門性や付加価値の高い仕事を担ってもらい、その仕事に見合った報酬で処遇するもの」と説明されています。
出典:ジョブ型人材マネジメントに基づく採用方針について|富士通公式ニュース
福利厚生・制度

主な福利厚生(公式採用サイト・公式Webサイトより)
Flife+(エフライフプラス)— カスタマイズ型福利厚生ポイント制度
富士通の特徴的な福利厚生が「Flife+」です。毎年社員一人ひとりに福利厚生ポイントが付与され(上限20,000円/年)、様々な目的に応じて商品の購入やサービス利用料金の補助を受けることができます。主なカテゴリは以下のとおりです。
- Social(Life)Well-being:テレワーク機器・子育て用品・介護用品の購入、子育て・介護サービス利用
- Health Well-being:健康管理用品・衛生用品、スポーツクラブ・マッサージ利用、人間ドック・予防接種費用
- キャンプ用品・ガジェット・資格試験受験料・書籍購入等も対象
休暇・休日
- 年次有給休暇:20日(毎年付与。翌年まで繰り越し可能。最大40日積立て可能)
- 半日単位取得可能
- 積立休暇(療養・ボランティア・子の看護・家族介護等、最大20日まで積立可)
- 配偶者・パートナー産前産後休暇(産前産後8週間以内に20日間取得可能)
- 育児休職制度(最長で子の満1歳の誕生日前日まで。保育所入所不可等の一定条件を満たした場合、最大で子の2歳の誕生日以降最初の4月20日まで延長可能)
- 介護・介護準備休暇制度(同一対象家族につき通算最長1年)
住宅支援
- 新入社員向けの寮
- 独身者向け・家族扶養者向けの家賃補助制度
- 住宅取得補助を目的とした財形制度
- 転貸管理サービス等
育児支援
- 男性育休100%宣言:男性の育児休業取得を全社的に推進
- Flife+の育児関連メニューに対するポイント2倍利用の仕組み
- ベビーシッター割引券
- 社内託児所(一部拠点)
- 育児短時間勤務制度
その他の福利厚生
- 確定拠出年金・確定給付年金
- 保養所・社員食堂
- 各種社会保険完備
- 従業員持株会
- ワーケーション支援(+Voyage制度):出張先での延長滞在時に旅費を会社が負担するワーケーション推進制度
出典:LifeとWorkを豊かにする働き方|富士通採用サイト、働き方・働く環境・福利厚生|富士通
社風・カルチャー

Work Life Shift(ワークライフシフト)
富士通は2020年より「Work Life Shift」という新しい働き方のコンセプトを打ち出し、3つの柱で構成しています。
- Smart Working(スマートワーキング):テレワークを基本とし、業務の内容・目的・ライフスタイルに応じて時間や場所をフレキシブルに活用する働き方
- Borderless Office(オフィスのあり方の見直し):固定的なオフィスに縛られる従来の概念を変え、自宅・ハブオフィス・サテライトオフィス等から自由に選択
- Culture Change(社内カルチャーの変革):社員の高い自律性と信頼に基づいたピープルマネジメントにより、チームとしての成果を最大化
さらに2021年10月には「Work Life Shift 2.0」を発表し、真のHybrid Workの実現やLifeのさらなる充実を目指す進化版の施策を展開しています。公式サイトによると、富士通(単体)の勤務形態は裁量労働勤務適用者19%・フレックスタイム勤務適用者77%となっており、テレワークを基本とした柔軟な働き方が定着しています。
ジョブ型人材マネジメントとキャリアオーナーシップ
富士通は「社員のキャリアオーナーシップ(自律的なキャリア形成)に基づく自律的な流動性を高めることで、事業戦略に連動した人材ポートフォリオを構築する」という人材戦略方針を公式に掲げています。具体的な制度として次のものが用意されています。
- 社内ポスティング制度:社員が自律的に社内公募に応募し、キャリアチェンジに挑戦できる制度
- FA(フリーエージェント)制度:社員から特定部署への異動を申し出られる制度。人材が盛んに交流する風土の醸成を目的とする
- Connect(評価制度):グローバル統一の評価制度。「インパクト・行動・成長」を評価し、月1回以上の1on1ミーティングを通じた対話重視の制度
パーパス実現に向けたカルチャー
公式企業情報ページでは「パーパスの実現へ。挑戦・信頼・共感を原動力に、富士通にしかできない価値創造を目指します」と明示されています。また、心理的安全性の向上にも組織的に取り組んでおり、「Fujitsu心理的安全性Playbook」を社内向けに作成・活用し、2024年5月には外部企業向けにも無償公開しています(公式サイトより)。
どんな人が向いているか
公式パーパス・Fujitsu Way・採用サイトをもとにすると、富士通には次のような人が向いていると言えます。
- 「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく」というパーパスに共感し、DXや社会課題解決に情熱を持てる人
- 「挑戦・信頼・共感」というバリューズを体現し、自律的に仕事に向き合える「キャリアオーナーシップ」のある人
- Fujitsu Uvanceを核としたコンサルティング・クラウド・AI・量子コンピュータ等の最先端フィールドで顧客のDXを実現したい人
- テレワーク基本の「Work Life Shift」という働き方の中で、成果で評価される環境を好む人
- グローバルに展開する約11.3万人の多様な組織で、社会課題解決に取り組みたい人
出典:企業情報|富士通公式サイト、LifeとWorkを豊かにする働き方|富士通採用サイト
働き方

勤務制度まとめ(公式情報より)
| 制度 | 内容 |
|---|---|
| テレワーク | テレワークを基本(2017年4月正式導入・国内グループ社員が対象)。自宅・ハブオフィス・サテライトオフィス等から選択 |
| フレックスタイム制 | フレックスタイム勤務適用者77%(富士通単体) |
| 裁量労働制 | 適用者19%(富士通単体) |
| サテライトオフィス | 全国多数拠点を整備 |
| ワーケーション(+Voyage) | 出張先での延長滞在時に旅費を会社負担する制度で推進 |
| 年次有給休暇 | 20日(最大40日積立) |
| 男性育休100%宣言 | 男性育児休業取得を全社で推進 |
| 育児休職 | 最長2歳の誕生日以降最初の4月20日まで(条件による) |
| 介護休職 | 最長1年 |
出典:Social Well-being|富士通公式サイト、LifeとWorkを豊かにする働き方|富士通採用サイト
転職・採用情報

採用の特徴
富士通では新卒採用・キャリア採用(中途)の両チャネルで採用を実施しています。2026年度入社からはジョブ型採用を本格導入し、職種・役割に基づいた処遇設計が新卒にも適用されます。
また、富士通は「DXプロデュース」として、富士通従業員が持つITやビジネス変革の実践知・業種業務知識を活用し、お客様へ出向または業務委託する形で新たなDXビジネスの共創に取り組む制度も設けています。
出典:募集要項|富士通新卒採用サイト、ジョブ型人材マネジメントに基づく採用方針|富士通
よくある質問(FAQ)

Q. 「富士通はパソコン・携帯メーカー」というイメージがあるが実際は?
A. 公式企業情報では「大規模かつ先進的なシステムを構築してきた高い技術力と豊富な実績によって、ITサービスで日本シェアNo.1、グローバルでも上位のシェアを占めています」(IDC Japan 2024年実績)と明示されています。売上収益3兆5,501億円のうち「サービスソリューション」(コンサルティング・クラウド・SI等)が約62%を占め、営業利益の76%をITサービスで稼ぐ構造です。パソコン・携帯のイメージが強かった富士通は、今やテクノロジーサービス企業です。
Q. Fujitsu Uvance(ユーバンス)とは何ですか?
A. Fujitsu Uvanceは富士通の次世代DXサービスブランドです。有価証券報告書(2025年3月期)によると、2024年度の売上収益は4,828億円(前年比+31%・当初計画4,500億円を超過)と高成長を続けています。「Horizontal(クラウド・セキュリティ・AI等のテクノロジー基盤)」と「Vertical(クロスインダストリーの業界課題解決)」の2領域で構成され、Verticalの比率が32%→36%に拡大中。「旧来型SIerではなく、経営変革をリードするテクノロジーカンパニーへ」という転換の象徴的存在です。
Q. 2026年度入社からの「一律初任給廃止・ジョブ型採用」で文系でも入れますか?また初任給はどれくらい?
A. はい、入れます。富士通のジョブ型採用は文系・理系を問わず職種・役割に基づいて処遇が決まる仕組みです。2026年度以降の新卒の大半の月給は315,000円〜385,000円が見込みで、初任給に上限はなく40万円を超えるケースも想定されています。処遇は「学生時代の研究成果・学外の活動・インターンでの活躍ぶり」などを判断材料に決まります。公式プレスリリースでは「若手社員により専門性や付加価値の高い仕事を担ってもらい、その仕事に見合った報酬で処遇する」という考え方が説明されています。
出典:ジョブ型人材マネジメントに基づく採用方針について|富士通公式ニュース
Q. 「富士通はブラック・激務」という噂について公式データで教えてください。
A. 公式サイト・採用サイトには「テレワークを基本(国内グループ社員対象)」「フレックスタイム勤務適用者77%」「年次有給休暇20日(最大40日積立)」「男性育休100%宣言」「育児休職最長2歳まで」「介護休職最長1年」「+Voyage(ワーケーション支援)」等が公式に明記されています。Work Life Shift 2.0を通じたHybrid Workの推進も継続されています。一方、テクノロジー企業への転換過程で変化のスピードが求められる職場である点は公式メッセージからも確認できます。
出典:LifeとWorkを豊かにする働き方|富士通採用サイト、Social Well-being|富士通公式サイト
まとめ
富士通株式会社は、1935年設立・東証プライム上場(6702)・連結従業員113,000人を擁するグローバルテクノロジーカンパニーです。「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」をパーパスに、「挑戦・信頼・共感」を価値観として全世界で事業を展開しています。
売上収益3兆5,501億円(2025年3月期)・営業利益2,650億円(前年比+77.5%)。次世代DXサービス「Fujitsu Uvance」の売上収益は4,828億円(前年比+31%)と高成長を継続し、日本語特化大規模言語モデル「Takane」等のAI開発も推進。ITサービスで日本シェアNo.1(IDC Japan 2024年実績)の地位を確立しています。
有価証券報告書(2025年3月期)による単体平均年間給与は929万円(平均年齢43.1歳・平均勤続年数18.2年)。2026年度入社からは一律初任給を廃止しジョブ型採用を本格導入(新卒大半の月給見込み315,000〜385,000円、上限なし)。2019年から2025年にかけて年収は約20%上昇しています。
テレワーク基本の「Work Life Shift」(フレックス77%・裁量労働19%)・年次有給休暇20日(最大40日積立)・男性育休100%宣言・育児休職最長2歳まで・Flife+(カスタマイズ型福利厚生ポイント制度:テレワーク機器・育児・健康・ジム等)・ワーケーション支援(+Voyage)・社内ポスティング・FA制度等、自律的なキャリア形成と柔軟な働き方を支える制度が充実しています。
出典:企業情報|富士通公式サイト、採用情報|富士通公式サイト、有価証券報告書等|富士通株主・投資家向けサイト
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